■県水産試験場 外来魚駆除に新兵器 (2004年6月2日朝日新聞滋賀版 朝刊)
産卵のため琵琶湖岸によってきたブルーギルなどの外来魚を効率的に捕まえようと、県水産試験場が「遮光型かご網」を考案した。ブルーギルなどが暗い場所を好む修正を利用した捕獲用の新兵器。外来魚の駆除に取り組む漁業関係者を集めて。大津市衣川1丁目の湖岸で1日、かご網の設置方法などの説明会を開いた。同試験場は「これまでのかご網と比べて数倍の効果がある」としている。
「遮光型かご網」考案
外来魚は、主に刺し網で捕獲されてきたが、網の大きさから、沖合いでした使えなかった。一方、かご網は水深1メートル前後の湖岸でも使え、卵を産みに来る成魚を狙い撃ちできる。ただ、従来のかご網は、餌をかごの中に置いておびき寄せる方法で1日2〜3匹程度しか入らなかったという。
遮光型かご網(直径70センチ、高さ70センチ)は、ドーム型のかご網の上部に遮光シートをかぶせた。県水産試験場による昨年7月の実験では、多い日には1日24匹の外来魚が入っていた。かご網は一つ4千円程度で作れるほか、折り畳み式で手軽に設置できるのが特徴。説明会では、試験場の職員らが漁業関係者に、組み立て方や設置する場所などを開設した。
今年度、県漁連や県内の各漁協は約500個の遮光型かご網を設置する予定。県水産試験場の井出充彦主査(39)は「ブルーギルの産卵期の5月から9月にかけて設置すると、効果が高まるだろう。刺し網や定置網のエリと併用すれば、1年を通してかなり駆除できるのではないか」と話した。