■”悪役”ブラックバスを料理 琵琶湖博物館内のレストラン (2004年5月23日朝日新聞滋賀版 朝刊)
琵琶湖の生態系を乱すとして県が駆除を進める外来魚ブラックバスを使ったメニューが、県立琵琶湖博物館(草津市下物町)内のレストランで人気を集めている。バスの天ぷらをご飯に乗せた「バス天丼」と、フライをパンに挟んだ「バスバーガーセット」で、いづれも人気ランキング上位を占める。平井芳章店長(43)は「バスの調達が間に合わなくなるのでは」と、少し心配している。
「天丼」「バーガー」人気 県条例施行で食用魚と認知 注文上位に
ブラックバスの料理を出しているのは、博物館内の「にほのうみ」。バスだけでなく、コアユ、ビワマス、テナガエビなど琵琶湖産の食材を生かした多くのメニューがある。
「バス天丼」(830円)は今年1月中旬に発売した。バスやビワマスなどの天ぷらを乗せた「湖の幸の天丼」は96年の開店当初からあったが、「バスだけを使った料理が食べたい」という客の要望が相次ぎ、売り出すことになった。
バスはスズキの仲間で、淡白な白身の魚だが、独特の臭みがあるため、7種類の香草や塩をかけて丸1日置き、揚げている。ご飯の上には、バスのほか、カボチャ、青ジソの天ぷらが乗っている。
「バスバーガーセット」は、ポテトやドリンクなどが付いて980円。バスのフライにレタスなどを加え、パンで挟んだ。特に子どもたちの人気が高く、休日には注文が多いという。
平井店長によると、店のメニュー約50種類の中で、2月の注文数では、1位のカレーライスに次いでバスバーガーが2位、バス天丼が3位、3月はそれぞれ3位と4位だった。多い日だと、バーガー、天丼ともそれぞれ約30セット(杯)が出るという。
材料のバスは近江八幡市の沖島の沖で取れ、業者が切り身にしたものを購入している。
人気の理由について、平井店長は「バスのリリースの再放流を禁止した県条例が昨年4月に施行され、バスが食べられる魚と認識されるようになったためではないか。外来魚のブルーギルのから揚げなども売ってみたい」と話している。