■外来魚・ブルーギル「フライ」好評です(朝日新聞2003年5月30日第2滋賀版朝刊)
4月施行の琵琶湖レジャー利用適正化条例で再訪流(リリース)が禁止された外来魚ブルーギルのフライが、大津市内のショッピングセンターで販売され、好評だ。生態を乱すとして悪者扱いされ、捕獲された大半が飼料や肥料に加工されているが、料理法を考案した男性会社員は「ギルはおししい食材。大量 消費につなげたい」と販売拡大に期待している。
志賀の樋上さん料理法考案
売り出したのは、大津市坂本7丁目の「平和堂坂本店・アルセ専門店」1階にある揚げ物店「コロッケやさん」。「アメリカン フライ」と名づけ、17日から6切れ200円で売り始めた。試食も兼ねて販売し、最初の2日間は用意したギルの切り身約5キロ分がさばけたという。店を経営する野本利明さん(58)は「評判を聞いて京都など市外から買いに来る人もいる」と反響の大きさに驚く。
悪者イメージ一掃/めざせ大量 消費
このフライを考案したのは志賀町南船路の樋上佳秀さん。ギルの駆除に県が補助金を出すことを「無駄 遣い」と感じた樋上さんは、米国でギルやナマズのフライを食べた経験から「『外来魚』というイメージを『おいしい食材』に変えたい」と、試行錯誤して料理法を考えた。
調理は、うろこを取ったギルを三枚に下ろし、味をまろやかにするために牛乳をつける。コショウなど数十種類のスパイスを調合したフライ粉をまぶし、油で揚げる。サクッとした食感で、臭みはなく、スパイスの香りが口に広がる。
販売の約1週間前に、知人を通 して樋上さんの取り組みを知った野本さんが試食し。「おもしろい試み」と売り出しが決まったという。
樋上さんは「外来魚というイメージをなくすなどの課題はあるが、試食・販売で実績をつくってもらいたい。協力者には料理法を提供したい」と話している。