■滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例要綱案に対する私の意見(2002年7月18日)
要綱案に対する下記の私の意見をホームページ掲載の資料をほぼ全て読み締め切りまぎわの7月18日にメールにて送付
滋賀県が琵琶湖のレジャーにおけるルールづくり本腰を入れたことに対しては大いに評価します。また、Web Siteを通じて大量の資料を用意して懇談会の内容をオープンにしたことも、この問題を考える意味で大いに参考になりました。
私は4年ほど前からフライフィッシングでバス釣りを琵琶湖で毎週楽しんでいます。その活動の記録は、「琵琶湖フライフィッシングバス研究」http://www.biwa.ne.jp/~dtpex/bass/ 現在は(http://www.biwakoweb.com)を参照下さい。
琵琶湖で楽しむ一人として、あまりにも琵琶湖を活用するいろんな種類の人々が、本来ルールを決めなくてもお互いのことを理解しようとすれば棲み分けできるのですが、それを無視し、自分さえよければ、他はどうなってもかまわないという傍若無人な行動がしばしば見受けられます。私も決して他人に迷惑をかけていないといったら嘘になりますが。漁港で釣りをしたこともあります。公聴会の意見を読ませていただいて大いに反省もしています。
フライフィッシングを始めて、自然の中でのルールを学びました。また、自然の大切さも学びました。静かに楽しい充実した時間を送りたいために琵琶湖でフライフィッシングを楽しんでいるつもりが、逆にいやな思いをして帰ってくることも時にはあります。
釣り人の立場から意見を述べさせていただきます。 資料等では外来魚の生態系への影響を述べていますが、その前に滋賀県は今まで実施してきた施策で、環境、生態系に及ぼした影響を検討して、その反省の上に立っての部分が欠落していると思います。琵琶湖総合開発の時代は、自然に人間が立ち向かい困難を乗り越えて自然を征服する、つくり変えるのが正義でした。善でした。今はその様な考えは、共生という考えからは、むしろ悪でもあります。
また、バブル期においては、琵琶湖リゾートネックレス構想をはじめ、日本全体がリゾートという言葉に踊らされていたように思います。行政自らが先頭にたち押し進めていたのが現状です。 そして、バブルが終演して、盛んに環境とか共生とか滋賀県が言い始めて現在に至っているように外野の目から見ると見えます。
いま、バスのリリース禁止を条例に盛り込むにあたり、行政は過去の施策を真剣に検討し総括しているようには、どの資料を見ても見いだせません。以前、琵琶湖を世界遺産に登録する運動がありましたが、琵琶湖はあまりにも自然環境が破壊されていて、基準に到底およばないため断念せざるをえないとのことでした。
外来魚が琵琶湖の在来魚、固有種に影響がないかといえば、あると言わざるをえませんが、それを外来魚のみにちかい論点で焦点をあててしまう方法では理解できません。そういう意味では、もっと調査、検証が必要と思います。
また、固有種を含める生態系の問題には、人間の利害だけで、ニジマスやワカサギなどは良魚。そして、ブラックバスは害魚と決めつけていいものでしょうか。固有種保護の意味からでは、これは決して琵琶湖だけに適用されるものではありません。琵琶湖の湖産のアユは全国の河川に放流されています。アユは藻を食べますが、従来からいる固有のアユに対しては影響はないのでしょうか。固有種云々というなら、そのへんの問題もクリアする必要があると思います。
キャッチ&イートに関しては、河川でフライフィッシングをするものとしては、なにか時代に逆行しているように思います。日本の河川とくに渓流では、釣り人が解禁日に一人数十匹から百匹のアマゴやイワナを持ち帰り、1ヶ月もたつと渓流ではほとんどの鱒類の魚が姿をけします。そういう意味からキャッチ&リリースが叫ばれるようになりました。釣った魚を食べるという古来からの日本文化という観点もありますが、渓流でも自分さえよければという考えが横行して、キャッチ&リリースをしなければ河川での釣りが1年中楽しめない現状です。滋賀県のいうキャッチ&イートはなにかごまかしのようにも聞こえます。
最後に、滋賀県が琵琶湖の環境を世界に誇れるものにしようというのなら、その時代時代のただ単なる世相の流れにのるのではなく、また、各組織、団体間の利害の調整での妥協でなく、世界でもトップクラスの基準を設け、真実とはなにかをしっかりととらえる叡知と決断が必要と思います。そのときには喜んで協力させていただきます。