■守山で外来魚シンポ 撲滅派(漁師ら)と養護派(ボート組合)の主張は対立(2002/5/20 朝日新聞滋賀版朝刊)
200人参加 今後も議論継続で一致
琵琶湖のブラックバスなどの外来魚問題を話し合うシンポジウム「今、琵琶湖の現状を話し合う」(県フィッシングボート協同組間主催)が18日夜、守山市内のホテルであり、釣り愛好家ら約200人が参加した。漁師ら撲滅派とボート組合の養護派の主張は対立したままだったが、今後も議論を継続することで一致した。
シンポでは、県水産課の藤原公一氏が外来魚の登場でエビやモロコの漁獲量が急激に落ち込む統計を紹介し「県の方針は外来魚を可能な限り駆除し、モロコやワタカなどの固有種を繁殖させることだ」と話した。
漁師の戸田直弘氏はバス釣りがモロコ釣りなどの日本の文化を壊しているとして、釣り文化の振興には役だっていないと主張した。
ボート組合会長の寺田京二氏は「フナやモロコが減っていることへの怒りは漁師と違わない。ただ、キャッチアンドリリース禁止は貸しボート業者の死活問題だ。釣りができるだけのバスは残して欲しい」と理解を求めた。霞ヶ浦・北浦湖面 利用調整委員の村田基氏はバス釣り客による経済効果を強調した。
3年かけてバスの食性を調べるため、ボート組合が米国から招いたカーネル大教授のデイビット・グリーン氏もシンポを見守った。藤原氏が「多数の固有種を形成した琵琶湖にブラックバスが入れられたことをどう考えるか」と質問すると、グリーン氏は「バスが何を食べているのかを調べたい」と述べた。